特集

B型肝炎ワクチン

日本は世界のなかでは中くらいB型肝炎が流行している国で、
50人から100人に一人がB型肝炎ウイルスをもっているとされています。
血液や体液を介して感染するとされていますが、それだけでは説明できない場合もあり、
幼稚園や保育園での集団感染も報告されています。
感染すると小さい子ほどウイルスを体から排除できず、
ウイルスが体に残っていると、1割の人に慢性的な肝臓の炎症が起き、
そのうち更に1割、つまりウイルスが体に残っている人の100人に1人が
肝硬変や肝臓がんになるとされています。

日本では年間に1万人が感染するとされています。
海外ではB型肝炎ワクチンが定期接種となっている国も多く、
最近では日本の小児科学会でも全員のワクチン接種がおすすめとされるようになりました。
ワクチンを接種すると免疫がつくのは9割以上で、生後6ヶ月以内に接種した場合、
20年後でも9割が免疫を保持できるようです。